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キナバル山|登山道マップ

2015年の地震被害後の一部ルート変更を反映済み
キナバル山登山道マップ・概念図

解説&目安時間
登山ゲート~ラヤンラヤン小屋まで

9:30 公園本部を出発
公園本部から4キロ離れたティンポホンゲートまで、通常は公園本部のバスで移動します。
10:00 登山開始
ゲートでIDカードを見せいよいよ登山開始です。
最初しばらく下り、小さな綺麗な滝に出ます、この近くはたいがい可憐な赤い花キナバルバルサムが咲いています。
滝を過ぎるといよいよ登り、いきなり急坂となります。
ここで急ぐと後でバテる元ともなりやすいので、ゆっくり歩きたい。
道はうっそうとした木々に囲まれ展望の開けない土と階段の道が続きます。
霧と雨に会いやすい地帯でもあります。
適度な間隔でシェルターがあります、シェルターは簡素な屋根付きの休憩所でトイレと水があります(地元民は飲んでいる人もいますが登山客は飲まないで下さい)。
各所に距離表示板があります、2Km地点を越えると無線局テレコムステーションの分岐があります。
登山道が2つに別れ一方を使いながらもう一方を通行禁止にしている場所ありますががこれは環境保全のため、ガイドが付いれば迷うことはありません。
ラヤンラヤン小屋~ラバンラタレストハウス
12:20~13:00 ラヤンラヤンハット前で昼食
昼食はどのシェルターで取っても良いのですがラヤンラヤン・ハット前が開けておりやや見晴らしが良いためここで昼食(お弁当)を取る人が多い。
スタッフ小屋なので中に入ることはできません。
同小屋過ぎてすぐ上にマシラウゲート(閉鎖中)への分岐、次いで建設取りやめになった宿泊施設の跡地があります。
このあたりからしばらくはウツボカズラが多く、大きな水差しのような捕虫袋を持つ個体が見られます。
キナバル山固有種のNepenthes Vilosa(ビロードウツボカズラ)がシェルターの名前の由来ともなっています。
ところどころやや傾斜緩やかな場所や展望が開ける場所も出てきます、道上の石がだんだん大きくなり、木々の背は低くなってきます。
山小屋前最後のPakaシェルター、ここから先が案外長いのでできるだけここで休憩を取りましょう。
そろそろ高山病症状出初めか息切れしやすい中をこの日最後の登りが体にこたえます。
樹林帯が切れた先にいきなり山小屋の1つ銀色のWarusハットが出てきます。
過ぎると間もなく出てくるヘリポートともなる開けたくぼ地の上にラバンラタレストハウス、後ろにはキナバル山の威容が見えます。
15:00 ラバンラタレストハウス到着標準時間
ラバンラタレストハウス~山頂

02:30 山小屋出発
ラバンラタレストハウスでの軽食(Supper)を済ませ、まだ暗いうち、午前2時半から3時頃に出発します。
周りは真っ暗なのでヘッドライトを点けて出発しましょう、登山IDも忘れずに。
すぐ上にあるViaFerata利用者の山小屋ペンダントハットを過ぎた先から地震後の新ルートとなります。
かつては岩場の直登だったものが現在は迂回しながら低木林の中の坂道となります。
ところどころぬかるみのある場所ですが丸太で補強されています。
山小屋より上はシェルターがないので30分ごと等自分で決めて適宜休憩を取りましょう。
いくつものこぶ状の尾根を階段と平坦な道、ところによっては下りも交えてこぶをいくつも越えていきます。
やがて崖状態の急坂となります。階段がかけられておりロープも付いているのでつかまりながら登ります。
崖の途中で旧道と合流する、このあたり2015年地震で崩れた瓦礫が残っているので休みは取らず速やかに通過して下さい。
通常ならラバンラタから90分程度弱でサヤサヤ小屋に着きます。
同小屋は現在は宿泊できずIDのチェックポイントとしてスタッフが詰めています、トイレあり。
この先は巨大な1枚岩状の岩肌を登ってゆく形となります。
やがて左手にサウスピーク、ロバの耳のようなドンキーイヤーズピーク、アグリシスターピークなどがあらわれ、下界にはコタキナバル市の明かりが見えます。
この頃からだんだん空が白みはじめてきます。やがて三角錐状のローズピークが見えてきます。
最後やや急な岩場を石をつかみながら登り切ると山頂ローズピーク4095.2mです。
06:15 キナバル登頂の標準時間
山頂~ラバンラタレストハウス

早めに登頂された方は晴れれば山頂からご来光を見ることができます。
山頂は標識などもありますが狭く寒いので夜明けを見たらすぐ下山しましょう。
明るくなってくると改めて岩場や巨岩に彩られた勇壮なを楽しむことができます。
地震後の迂回新道の部分は花が多く下界ラナウなどの眺めも良い。
8:00 ラバンラタレストハウス到着。 
ラバンラタレストハウス~登山ゲート

8:00 ~ 9:30 朝食&休憩
ラバンラタレストハウスで2回目の食事(Breakfast)が用意されています、ただし9:00を過ぎると終わってしまうこともあります。
朝食、宿泊のチェックアウト、休憩を済ませたら再び下山を開始します。
登りと逆コースなので説明は割愛しますが、脚に疲れと負担が来ていますので、下りもつらいものです。
あせらず各シェルターで休憩とりつつ下山されると良いでしょう。
歩行が遅いという自覚ある方はシリアルなどの簡易食糧を持ってこられると良いです。
13:15 ティンポホンゲートに下山
下山後は往路と同じく公園本部の車で公園本部に移動します。

※表示の時間は標準・目安の時間です、実際の歩行ペースにより大きく変わることもあります。

別下山コース:マシラウゲートへの下山 ※現在通行不可
2015年6月の地震によって被害を受けその後再建されておりません。
アップダウン多く下山場所の交通の便も悪くもともと利用者も少ないコースだったため再建される予定が無いようです。